エキノコックスとは?その意味や治療法・予防法まとめ

北海道札幌市の円山動物園で飼育されていたメスのテナガザル「グレコ」がエキノコックスに感染した可能性があり、その症状で亡くなったというニュースが報じられました。

エキノコックス!?

初めて聞いた名前だったのでその意味などを調べてみました。

また、人間に近いサルということもあり人間に感染するのか?治療法はあるのか?など調べてまとめましたのでここでメモしておきます。

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エキノコックスとは?

エキノコックスとはズバリ寄生虫の名前で、大きさは成虫でも3mm、卵だと0.03mmと非常に小さい寄生虫です。

その幼虫(包虫)が寄生することでエキノコックス症(多包虫症)という病気になります。

エキノコックスの親虫は普段、キツネや犬の腸に寄生しており、腸の中で卵を産み、糞と共に排出されます。

そしてその糞が野ネズミなどの口から体内に入り、またその野ネズミをキツネが口にする。

このキツネと野ネズミの間でエキノコックスは生き残っているのです。

キツネが主な感染経路となるため、エキノコックスは主に北海道での存在だと思われていましたが、近年、本州などでも確認されています。

エキノコックスの意味

エキノコックスを学術的に説明すると以下の通りです。

扁形(へんけい)動物門条虫綱円葉目テニア科エキノコックスEchinococcus属の寄生虫の総称。

日本には単包(たんほう)条虫E. granulosus(全国的に散発するがまれ)と多包(たほう)条虫E. multilocularis(北海道全域)の2種が分布する。

引用:日本大百科全書(ニッポニカ)

エキノコックスの人への感染経路や予防法など

こういうニュースを見ると心配になるのは人に感染するのかどうかってところです。

まぁ、人が糞を直接口にすることはないので感染する可能性は限りなく低いとは言えますが、ゼロとも言い切る事はできません。

可能性は低いかもしれませんが、エキノコックスを所持しているキツネと触れ合ったり(北海道では人慣れしたキタキツネもいるそうです)、野ネズミと接する可能性のある犬に触れたりして、その手を口に触れてしまう。

または糞などが落ちていることに気づかずにさわってしまったり、山菜などを安易に口にしてしまったり、といったことで感染してしまう可能性があります。

なので人がエキノコックスへ感染しないための予防法としましては

・キツネや野良犬に触れない
・野外活動を行ったときにはよく手を洗う
・川の水はむやみに飲まない
・山菜などはよく洗うか火を通してから食す
・犬を放し飼いにしない

などがあげられます。

日本でどのくらいの人への感染が報告されているのか、国立感染症研究所に2001年のデータですがありましたので紹介させていただきます。

エキノコックスの症状や治療法

エキノコックスは感染しても5年から10年は無症状で自覚症状がないのが特徴です。

人に感染した場合、主に肝臓に寄生するため、肝臓内の胆管や血管が塞がれ、肝機能障害が進みます。

また、肝臓だけではなく血流にのって肺や腎臓、脳までにも及ぶことがあります。

治療法は患部を摘出することが唯一となっています。

早期発見できた場合は快方に向かうが、進行してしまった患部は摘出が困難となり、重篤な状態へと陥ってしまいます。

そのため、エキノコックスに感染しないためにも先に述べた予防法をしっかりと意識して実践していくことが大切です。

まとめ

以上で「エキノコックスとは?その意味や治療法・予防法まとめ」を終わります。

人には関係ないんだろうなぁって勝手に思っていたのですが、可能性は低いとはいえ感染してしまうと結構大変なことになるみたいで少し怖くなりました^^;

キツネと触れ合う機会なんてそうはないでしょうが、糞や野山の草・水に触れる機会はたくさんあります。

結局何でも一緒になるのかもしれませんが、予防をきちんとする。これが一番ですね♪

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