南極物語のリキの飼い主と犬種|タロとジロを支えたもう一つの物語
1983年に公開された日本映画「南極物語」。
この映画は大ヒットし、一大ブームとなりました。
簡単に言うとタロとジロが厳しい環境の南極で生き残っていた物語なのですが、その裏でタロとジロを支えていたリキという犬がいたことはあまり知られていません。
今回はそのリキの飼い主や犬種、タロとジロを支えた物語をご紹介します。
目次
リキの犬種
南極物語に出てくるリキの犬種は
樺太犬(からふとけん)
です。
樺太犬とは樺太・千島列島で作り出された犬種で、アイヌなどの北方民族が犬ぞり・猟犬として飼っていました。
北海道でも漁業・木材の運搬等で働いていましたが、1970年代頃にはほぼ絶滅しています。
樺太犬の特徴は以下の通りです。
大きさ:中型〜大型犬
体長:64〜76cm
体高:54〜67cm 体重:22〜45kg
性格:稟性はなく従順で融和性をもつ。忍耐強くて勇敢。忠実。優れた方位感覚や帰家性をもつ。
毛質:密毛におおわれ、体毛の長短によって長毛種と短毛種がある。北海道に渡った樺太犬は長毛種が多い。
毛色:黒、白黒ブチ、狼灰色、茶、薄茶、白など。
リキの飼い主
北海道でも飼育されていた樺太犬。
南極物語に登場するリキも樺太犬ですが、その飼い主を調べてみると、
第一次越冬隊が飼い主
であることがわかりました。
当時、北海道大学農学部の経費26万円で樺太犬49頭購入しています。
1頭当たり5,300円になります。
北海道大学の経費になっているのは、第一次越冬隊の隊長が北海道大学の教授に樺太犬を集めてもらうように依頼したためです。
また、タロとジロは魚市場にて子犬の状態で3,000円で購入したとのこと。
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リキの物語
南極の昭和基地に置き去りにされた樺太犬は15匹でした。
後日昭和基地に戻った時に確認できたのは7頭が鎖につながれたまま亡くなっており、6頭が行方不明。
そして生き残っていたのが有名なタロとジロとです。
ではリキはどうだったのかというと、さらにそのあとに昭和基地の近くで一匹の樺太犬の遺体が発見され、それがリキの可能性が高いという結論に至りました。
首輪を抜け出した6頭のうちの1頭ということになりますが、なぜ昭和基地の近くにいたのでしょうか。
書籍「南極越冬隊タロジロの真実」では仲の良かったタロとジロをシャチから救うためにけがを負い、食料であるアザラシの死体の場所を終えてなくなったとなっています。
また、発見当時のタロとジロは丸々と太っていたという証言があります。
南極という劣悪な環境の中、それだけの栄養をどのように蓄えたのでしょうか。
アザラシの糞を食べたという説やアザラシ・ペンギンを食べたという説もありますが、誰も見たわけではないので真相はわかりません。
シャチから守ろうとするくらい仲が良く、責任感の強かったリキは最後までタロとジロのためにえさの場所を教えたりしていたのではないでしょうか。
そして最後は昭和基地の近くで力尽きてしまった。
そんなもう一つの南極物語があったのではないかと思うのは僕だけでしょうか。
ちなみに最初に書きましたが、タロとジロは子犬で購入されていて、15頭の中でも若かったため生き残る強さをもっていたのではという話もあります。
まとめ
以上で「南極物語のリキの飼い主と犬種|タロとジロを支えたもう一つの物語」を終わります。
真相は今となっては誰にもわかりませんが、人間の想像を超えた犬の世界というのはきっとあると思います。
僕が子供のころに見た南極物語。
振り返ってみるとこんな視点がありました。
なんか久しぶりに映画を見てみたくなりましたね^^
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