徴用工とは?読み方や意味・経緯をわかりやすく徹底解説

2018年10月30日に韓国の最高裁判所が元徴用工の韓国人に日本企業が賠償するようにとの判決が出され、大きな話題となりました。

こぞってメディアが取り上げ問題となっているわけですが、その「徴用工」って何?と思ったかたも多いと思います。

恥ずかしながら僕もその一人で、今回のニュースで徴用工の事を初めて知りました。

徴用工とはいったい何で、どういう経緯で問題になっているのか、

現在の状況や今までの経緯などをわかりやすくまとめましたのでご覧ください。

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徴用工とは?読み方と意味

まず初めに読み方ですが、

徴用工(ちょうようこう)

となります。ニュースで頻繁に流れているので知っている人も多いと思います。

次に徴用工の意味です。

徴用:戦時などの非常時に、国家が国民を強制的に動員して、一定の仕事に就かせること、また、物品を強制的に取り立てること
引用:Wikipedia

今回の問題では一定の仕事に就かせること、にあたります。

徴用工の「」は職や人を表しますので、今回の賠償問題における

徴用工とは日本によって強制的に仕事をさせられた人

という意味合いになります。

韓国の最高裁判決

今、問題になっている徴用工の賠償責任に関する韓国の最高裁の判決は以下の通りです。

戦時中に日本で工場などに強制的に徴用された元徴用工の韓国人が、日本企業に損害賠償を求めていたが、30日、韓国の最高裁判所は賠償を命じる判決を言い渡した。日韓関係はまた大きな火種を抱えることになった。

この裁判は、韓国人の元徴用工4人が、強制的に労働させられたとして、新日鉄住金を相手取り、損害賠償を求めたもの。

賠償問題について、日本と韓国は、1965年の請求権協定で、「完全かつ最終的な解決」を確認しているが、韓国の最高裁は「請求権協定で交渉したのは、日本の不法な植民地支配に対する賠償請求ではなかった」などとして、徴用工・個人の損害賠償請求権は、協定には含まれないと判断した。

その上で、新日鉄住金に対し、合わせておよそ4000万円の賠償を命じた。

新日鉄住金が賠償に応じない場合、韓国内にある資産が差し押さえられる可能性もある。
引用:yahooニュース

何が問題?今までの経緯まとめ

日韓関係の悪化につながりかねない、と大きな報道になっている今回の判決。

何がそこまで問題となっているのか、わかりやすく今までの経緯をまとめました。

国民徴用令

1939年から第二次世界大戦の終わりまで行われた国民徴用令。

戦時中による人手不足のため、国家により仕事に就かせることができるという法律です。

徴兵と同じようなイメージです。

国民徴用令に朝鮮人を適用

1944年8月8日、それまで適用外としていた朝鮮人にも国民徴用令を適用すると決定されました。

その後、9月から翌年8月(終戦時)まで11か月実施されたのです。

朝鮮人への待遇はどうだったの?

ではその11か月の期間内で徴用された朝鮮人たちの待遇はどうだったのでしょうか。

これに関しては意見が分かれており、

・非常に過酷な労働なうえ、賃金も日本人の半分だった
・日本人よりも高給で食事にも恵まれた好待遇だった

などがあるのですが、後者に関しては元徴用工の労働者による手記が残っており、史料価値が高いものともされています。

日韓請求権協定

1965年6月、韓国との国交結ぶにあたり結ばれた条約が日韓請求協定です。

日本からの経済協力は無償供与が3億ドル、有償は2億ドルという内容で、無償分だけでも当時の韓国の国家予算に匹敵する巨額の支援でした。

無償供与の3億ドルのうちに強制動員被害補償問題解決のための資金が含まれているのです。

そのことに関しては韓国も認めてはいるのですが、2012年に韓国の大法院(最高裁)が元徴用工の個人の請求権は消滅していないと判断したのがきっかけで、この元徴用工問題が再浮上してきたのです。

三菱広島・元徴用工訴訟問題

韓国で2007年に始まった三菱広島・元徴用工訴訟では、1審・2審では原告の請求が棄却されるものの、2012年の大法院で差し戻しをし、2013年に賠償を求める判決が出ました。

これに対し三菱重工は上告していて、現在も審理中となっています。

 

こういった流れの中で今回問題になっている新日鉄住金への賠償判決。

問題なのは日韓請求権協定の捉え方で、

1965年にすべて解決したというのが日本のスタンス。

故人に関してはそれでいいけど、現存している個人に関しては別という韓国。

 

みなさんはどう思いますか?

まとめ

以上で「徴用工とは?読み方や意味・経緯をわかりやすく徹底解説」を終わります。

なんか、慰安婦問題と同じ感じですよね^^;

日韓請求権協定で慰安婦と一緒に元徴用工についても解決したはずなのですが・・・。

 

戦時中に韓国に進出していた企業が狙われているようにも思えます。

これがいわゆるタカリビジネスというやつなのでしょうか。

いやぁ、怖い怖い(笑)

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