パティシエとショコラティエの違い|実は明確に分けられていた!
お菓子作り職人でパティシエとショコラティエという名前を聞いたことがあると思います。
どちらも同じようなもので特に大きな差はないのかなと思っていました。
ですが、フランスではその二つは明確に分けられているのです。
知っているようで知らなかった知識をメモしてシェアしたいと思います。
目次
パティシエとショコラティエの違いとは
まず、パティシエとショコラティエにおいて、共通して言えることは
どちらも洋菓子職人である
ということです。
では、パティシエとショコラティエの何が違うのかというと
ショコラティエ=チョコレート特化の専門家
ということになります。
じゃあ似たようなものと思うかもしれませんが、細かく見ていくとはっきりと分かれていることがわかります。
実際、洋菓子・チョコレートの本場フランスでは職業としてはっきりと分けられているうえ、それぞれに国家資格があるくらいなのです。
次にパティシエとショコラティエのそれぞれについて詳しく解説していきます。
パティシエとは
パティシエ(patissier)とはフランス語で「菓子製造人」の意味を表す男性形の言葉です。
女性の場合はパティシエールになりますが、菓子職人という意味では男女の区別はなくパティシエという言葉で認識されています。
菓子職人ということで、作品の味はもちろん、その見た目の芸術性なども問われる非常に難しい仕事です。
様々な材料を使うため、その配合や焼き加減等、色々な要素が複雑に絡み合います。
その知識を蓄えたうえでオリジナルを作るだけのセンスやアイデアも必要です。
僕もたまにロールケーキ等作りますが、毎回何かが違ったりしていてその難しさを実感しています^^
また、この業界でパティシエといえば男性が多いイメージがあります。
実際フランスではほとんどが男性ですが、ドイツでは半数が女性だったりその国々で様々のようです。
日本でも男性が多いイメージですが、ここ最近は女性のパティシエもかなり進出してきています。
女性ならではのセンスがあってスイーツ界が面白くなってきていますね~。
関連記事:日本人の女性ショコラティエ厳選11人|ならではの感性が魅力的
ちなみに日本でスイーツが浸透し始めてからこのパティシエという言葉も広がり始めましたが、日本のお菓子と言わばやっぱり和菓子。
しかし、その和菓子を作る職人の事はパティシエとは言いません。
もともとが洋菓子職人ですし、正直和菓子とパティシエという言葉はちょっとつながりませんよね(笑)
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ショコラティエとは
ショコラティエ(chocolatier)とはフランス語で「チョコレートを作る職人」を意味します。
これもパティシエ同様、女性の場合はショコラティエールとなりますが、実際はショコラティエで男女含んで使用されています。
洋菓子を作る専門家であるパティシエ、その中でさらにチョコレートに特化した専門家がショコラティエです。
なぜこの二つが区別されるのかというと、それはチョコレートがかなり繊細で難しいものだからなのです。
解りやすい例でいうと、「デンパリング」というチョコレートの技法があります。
デンパリングはチョコレートを一度溶かして固めるための温度調整のことで、50℃まで温めて完全に溶かして40℃まで冷ます。さらに硬さが出るまで攪拌するという凄く手間がかかる作業なのです。
しかもチョコレートによってその調整温度が変わるというからなおさらです。
これはちょっとやそこらじゃ習得はできないですよね。
僕が娘と作る時は湯煎して溶かして軽く混ぜて、なんて感じで温度なんて全く気にしたことがありません(笑)
こういったことから安定した味・品質でチョコレートを提供するには相当熟練した技術と知識が必要になります。
さらに卓越したセンスとアイデアも必要です。
となると個人的にはショコラティエの方が難易度が高いように思います。
関連記事:三枝俊介のチョコレート職人魂!凄すぎるショコラティエの実力
パティシエとショコラティエとは
パティシエとショコラティエそれぞれを詳しく調べたところ、共通しているのは
洋菓子を通じて人に感動を与えている
ということでした。
実際、洋菓子を学ばず、いきなりチョコレート専門のショコラティエになる人はそういないはず。
洋菓子の基本を学んでいるなかで、チョコレートの魅力にはまり、ショコラティエとなっていく人が多いです。
チョコレートだけならまだしも、チョコレートを使ったケーキやお菓子も作るためには洋菓子の知識も必須ですからね^^
そう考えると、パティシエという大きな洋菓子職人という分類の中にショコラティエというチョコレート職人がいるという認識で間違いなさそうです。
人に夢を与えると言っても過言ではない洋菓子の素敵な世界。
日本では最近になってパティシエとショコラティエの区別も生まれてきました。
これからも素敵なスイーツを生み出すべくパティシエとショコラティエの皆さん、頑張ってください♪
楽しみにしていますので(笑)
まとめ
以上で「パティシエとショコラティエの違い|実は明確に分けられていた!」を終わります。
こんな記事を書いていると、夜ですがスイーツが食べたくなります^^;
小学5年の娘がお菓子作りが好きなので次の休日は一緒に何か作ってみようかな~。
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